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破壊★(5/7)

金属の檻に囲われたモノが、徐々に大きくなっているのが分かる。
半開きになった口からは荒い息遣いが発せられている。
鎖骨の辺りからローションを垂らしてやると、その冷たい感触に身体が強張った。
胸から腹にかけて、ゆっくりと塗り広げていく。
熱くなった身体から激しい鼓動が感じられた。

充血した乳首を挟んでいるクリップを引っ張ると、彼は堪らず声を上げる。
「もっと、キツい物の方が、良さそうだな」
彼は無言のまま、視線で答を俺に返す。
俺は、そのままクリップを強引に引き外した。
喉の奥から出る悲鳴が、俺の加虐心を煽って行く。

木製の洗濯バサミで乳首の周りを撫でてやると、物欲しそうな表情が鏡に映った。
焦らすように弄んでいる内、耐え切れなくなった彼は口を開く。
「・・・挟んで、下さい」
「何処を?」
「・・・乳首を、洗濯バサミで、挟んで・・・下さい」
わざと嘲笑を浴びせ、彼の乳首を洗濯バサミで挟む。
それを指で弾くと、彼は頭を振り、痛みと快感に打ち震える。
「嫌なのか?違うんだろ?」
「う・・・あ・・・」
「言えよ」
「・・・い・・・い、で、す」
「変態が」
彼の口から垂れる唾液を指ですくい、口の中に捻じ込む。
「もっと、やらしい顔、見せろよ」

小型の電マを、無防備な脇に当てる。
反動で腕が跳ね、手枷の鎖が引っ張られる金属音が鳴る。
脇腹を経て、下半身を撫でて行き、膨張したモノを抑制している貞操帯へ当てる。
懇願するような喘ぎが、部屋に響いた。
「もう、パンパンになってるぞ?」
「いっ・・・あ・・・」
「外して欲しいのか?」
「はっ・・・い」
「俺より先に、イかせる訳、ねぇだろ?」
潤んだ目が、切ない表情をより強調する。
俺の下半身に視線を移し、彼は、声にならない声で願いを乞う。
「あなたの、チンポ・・・しゃぶらせて、下さい」


彼は、俺がアナルセックスを強要しないことを、どう思っているんだろう。
ふと、考えることがある。
自分のトラウマを彼に話したことは無い。
ローターやディルドを突っ込まれるより、男のモノの方が良いんじゃないか。
若干卑屈になることもありつつ、結局はいつもオーラルセックスで終わる。
俺が満足していても、彼の中には不満があるんじゃ無いか、そんな不安があった。
彼が望んでこないことを一縷の望みにしながら、俺はモノを咥えさせる。

「奥まで咥えろよ」
磔台の拘束から解かれた彼は、椅子に座った俺のモノを口に含む。
アナルから伸びるローターのリモコンで、その振動の強弱を操作すると
喉の締め付けが、一層激しくなる。
「顔、上げろ」
上目遣いで、俺のモノの先端に舌を這わす姿を見て、首筋まで刺激が走る。
欲情が、怒張となって現れていた。
玉の方から舐め上げられると、先端からは卑猥な液体が糸を引くのが見える。
限界が近かった。
彼の口が立てる水音に飲まれるに連れ、身体の震えが大きくなる。
「ちゃん、と、飲めよ」
俺の言葉で、彼は視線を上げる。
その瞬間、俺はイった。

口の中に精液が充満し、それが徐々に無くなっていく。
彼は俺が放出したものを全て吸収するように、柔らかくなったモノを、しばらく舐る。
泡だった白い液体を口の端につけたまま、彼は再び懇願の視線を向けた。
檻に囲われたモノは、痛々しいくらいに腫れ上がっていた。


アナルからプラグとローターを抜き取り、貞操帯を外す。
彼は震える手で細めのディルドを持ち、自ら舐め始めた。
やがて、妖しく光るその物体を、ゆっくりと自分のアナルに沈めていく。
大きな息を吐き、彼は俺を見て言った。
「オレの、いやらしい姿・・・見て、下さい」

後手でディルドを出し入れしながら、自分のモノを扱く彼に、一つ注文をつける。
「折角だから、鏡に向かってやれよ」
俺に身体を向けていた彼は、後方の鏡の方へ向き直る。
鏡に映る、欲望の固まりになった自分の姿から、一瞬目を逸らす。
そんな膝立ちの彼の後ろに屈み、頭を掴んで正面を向かせた。
「恥ずかしい格好だな」
未だ乳首を刺激している洗濯バサミを指で叩く。
「う・・・あ」
「ガマン汁、床にまで垂らしやがって」
「・・・もっ、と」
「何だ?」
「もっと・・・酷いこと、言って・・・下さい」
鏡の向こうの彼は、そう切望する。
解消された性欲が再び湧き上がる感覚を抑えながら、俺は彼の身体に手を伸ばす。

□ 22_破壊★ □   
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□ 52_桎梏★ □
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まべちがわ

Author:まべちがわ
妄想力を高める為、日々精進。
閲覧して頂いた全ての皆様に、感謝を。

2011-3-12
東日本大震災の被害に遭われた方に
心よりお見舞いを申し上げます。
故郷の復興の為に、僅かばかりにでも
尽力出来ればと思っております。

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