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破壊★(3/7)

こう言った場に足を踏み入れることが出来るようになったのは、つい最近のことだ。
社会人になる前。
金が無かったこともあって、屋外のハッテン場に出入りしていたことがある。
しばらく経って、そこで強姦まがいのプレイを強要された。
数人の男に押さえつけられたまま、ローションも無しにケツに無理矢理捻じ込まれ
塞がれた口から漏れる悲鳴を聞きながら、奴らは愉快そうに笑い声を上げていた。
何日経っても、身体中の酷い痛みと、吐き気は消えず
不全気味になった自分のモノを、自らで慰めることも無くなっていった。

就職して何年か経ち、悪夢のような出来事も徐々に薄れてきた頃。
恐怖の替わりに芽生えてきたのは、身体の疼きだった。
店の前で怖気づき、引き返したことも何度もあったけれど
一度足を踏み入れてからは、昔のように欲を素直に受け容れられるようになった。

けれど、未だに、心の傷が奥深くで燻っている。
アナルセックスへの拒否感も拭えないままだ。
だからこそ、どこまでも欲望に忠実で、どんなプレイでも柔軟に許容できる彼が
ある意味、羨ましく思えた。


根元まで飲み込まれた指を引き抜くと、彼は小さく喘ぐ。
ローションともガマン汁ともつかない液体に覆われたモノは反り立ち
刺激の余韻に、微かに身体を震わせている。
肩を掴み、こちらを向かせる。
紅潮した顔が、目の前にあった。
「口、開けろ」
唇に舌を這わせ、そのまま口の中に挿し込む。
ゆっくりと、彼の舌が俺の舌に絡んできた。
幾度と無い口の中への射精の余韻が、若干感じられるような気がする。
それを打ち消すように、舐りまわす。
互いの口の周りが唾液に塗れ、息苦しくなる頃、顔を離して彼を跪かせた。
「しゃぶれよ」

壁にもたれ掛かる俺の腰を柔らかく撫でた後、些か硬くなったモノを、彼は口に含む。
先端を唇で挟まれると、背筋を刺激が突き抜けた。
「こっち、向け」
そう言って、彼の視線を俺に向けさせる。
少し前のイラマチオよりも大きな快感が、身体を、心を捕らえた。
卑猥な水音と、荒い息遣いだけが、ブースを包む。
足で彼のモノを撫でてやると、くぐもった声を出し、身体を強張らせる。
喉の奥の締め付けが、きつくなった。
「こんなに、ベトベトに、しやがって」
指がつりそうになりながら、先端を挟み込む。
見上げる顔が、切なげに歪んだ。
俺の中に潜む欲望の質が、徐々に変わって行く。
刺激に打ち震えながら、そんな思いに駆られた。

彼の口の中から、強引にモノを抜き出す。
物欲しげな目で、彼は俺を見た。
「もう一回、自分でやってるとこ、見せろよ」
若干怯んだ顔に、自分の顔を近づける。
「お前の恥ずかしい姿で、抜いてやる」
一瞬の間が空き、彼は答えた。
「はい・・・オレの恥ずかしいオナニー、見て下さい・・・」


跪いたまま、自らのモノに手を伸ばし、緩やかに扱き出す。
淫らな声が、聴覚から俺のモノへと手を伸ばして来た。
残り少なくなったローションを、前屈みになった背中に垂らしていく。
「ケツも好きなんだろ?」
「・・・好き、です」
腰から尻の割れ目に沿って流れていく液体を、彼は後手で塗りこめる。
静かに息を吐き、その指をアナルに沈めて行く。
指を動かす音が、ダイレクトに聞こえて来た。
「もっと、音立てろよ」
「は・・あ・・・」
まともに返事を出来ないほどに、彼の身体は快楽に蝕まれているようだった。
水音が激しくなり、その表情からも、素直な反応が見て取れた。
「指、何本入ってるんだ?」
「・・・1本・・・で、す」
「まだ入るだろ?」
唇を噛み、眉間に皺を寄せながら、軽く腰を浮かせて2本目を挿入していく。
「・・・も、う・・・」
モノを扱く手が止まる。
指を挿し込んだまま身体を硬直させ、絶頂を堪えているのが分かった。
足の平で、彼のモノの先端を撫で回す。
「いっ・・・」
「手が、止まってるぞ?」
自然と、自分のモノへ手が伸びる。
足元で蠢く彼の姿を見ているだけで、いきりたった。

「俺が、イくまで、イくなよ?」
男を虐待することで得られる快感が、俺を絶頂に導いていく。
自らがもたらす刺激に耐える彼の顔を上げさせる。
半開きになった口に指を押し込み、強引に口を開けた。
「しっかり、飲め」
そう言って、歪む彼の顔にめがけて、射精する。
眼下の彼は、顔にまとわりつく液体の感触に飲まれる様に、間をおかずイった。

意識が飛びそうになるくらいの、脱力感を覚えていた。
床に手をついて、身体を痙攣させている彼の腕を引き、立たせる。
虚ろな目をした、その表情が堪らなかった。
自分にもたれ掛からせるように、抱きしめる。
「・・・ありがとう、ございました」
彼は、消え入りそうな声で呟いた。

□ 22_破壊★ □   
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□ 52_桎梏★ □
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まべちがわ

Author:まべちがわ
妄想力を高める為、日々精進。
閲覧して頂いた全ての皆様に、感謝を。

2011-3-12
東日本大震災の被害に遭われた方に
心よりお見舞いを申し上げます。
故郷の復興の為に、僅かばかりにでも
尽力出来ればと思っております。

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