Blog TOP


結論★(7/14)

他人の舌の感触があまりにも直接的な刺激を全身に加え始めると
思わず吐き出した息に、情けなく甘い声が混じった。
根元付近から這い上がるぎこちない動きは、性感を一瞬で満たしてくれるものではない。
けれど緩慢な波は徐々に高くなり、身体を覆っていく。
著しく敏感になっている部分が、やがて執拗に舐られ
自分の置かれている状況さえ考えるのが面倒になってくる。

苦しげな音と共に、自らの性器があいつの口に吸いこまれた。
2/3ほどが窮屈な触感に包まれ、唯一確かな質感を持つ唇と共に上下に動き出す。
理性を溶かさんとする熱は一気に俺の身体を侵し、その目的を着実に果たしていく。
左手で仰け反る上半身を支え、右手を男の肩に置いた。
拍子に陰茎が更に深く飲み込まれ、吐息と唾液と舌が綯交ぜになった快感が襲ってくる。

動きのテンポが明らかに早くなったのは、男の限界をあらゆる感覚で察知したからだろう。
絶頂へと引き上げようとする勢いが、ベッドまでも軋ませる。
このまま流されたい。
「・・・あさの」
逸る二人を、何とか絞り出した声で堰き止めた。
男は俺のモノを咥えたままで、前髪越しに視線を送る。
「こっち」
右手でベッドを軽く叩くと、男は一回瞬きをして、名残惜しそうに口の中の物を引きずり出す。
上気した赤い頬に指を滑らせ、震える唇を撫でる。
何処か不安げな眼差しをしばらく送ってきた後で、やっと彼は身体を起こした。


枕に頭を埋めるよう身体を支える男の表情は、全く分からない。
しなる背中を見下ろしながら臀部を両手で掴むと、肩の辺りの筋肉が僅かに盛り上がる。
親指で割れ目を押し広げ、短い毛の中にある目的の場所を刺激すると、彼の身体は急激に固さを増した。
腰回りを撫でながら、ヒクつく部分に性器を宛がい擦り付けていく。
全身から伝わってくる震えは、恐怖からか昂揚からかは分からなかったが
掌に感じていた肉が少し柔らかくなってきた頃合いを見て、亀頭を穴に押し付けた。

しかし、勢いとは裏腹に、性器は男に完全に拒否された。
何回か繰り返しても、それはまるで試練のようにモノを押し返してくる。
あいつも身体を緩めようと試みているようだったが、どうしても上手くいかない。
入り込もうとするタイミングで聞こえてくる短い呻き声も、多少の躊躇を呼んでいるのかも知れない。
意欲を鈍らせようとする何とも言えない焦りが頭を過った時、浅野が頭を上げた。
「オレが、上に」


壁を背に座り、投げ出した俺の脚の上に、あいつが跨る。
自らの指で穴の位置を探り、位置を調整しながら、目の前の男の性器を掴んだ。
鼻で息を吐き出した後、静かに腰を落としていくと、やがて亀頭が中へとめり込む。
「・・・ぅう」
「っく」
ほぼ同時に発せられた声は、その狭苦しさを明確に示していた。
重力に依って、やがて陰茎の大部分が沈み込む。
想像以上の締め付けに、痛みすら感じるほどだった。

少し高い位置にある、伏せたままの男の顔を両手で抱え、自分の方に向かせる。
歪んだ眉と潤んだ目を見られたくなかったのか、あいつは誤魔化す様に俺の唇を奪う。
「・・・突いて」
囁かれた強請りに衝動が目を覚ました。
軽く腰を浮かせると、壊れかけた声が半開きの口から出ていく。
俺の身体もまた、中で擦られる未体験の快感に激しく昂ぶる。
「も、っと」
蕩けた声に官能を弄られ、俺は力の限り腰を突き上げた。


「はっ、はっ・・・っあ」
男は壁に両手を付いて身体を支えたまま、俺の上で喘ぎ続ける。
段々と解れてきた穴は、けれど未だ性器に吸いつくような刺激を与えてくる。
彼の肩に腕を回して浮き上がる身体を押さえつつ、奥へ奥へと突き上げる度に
段々と頂点が見えてきて、身体が逸った。

間近に迫る汗ばんだ胸元に、ふと舌を伸ばす。
「んっ・・・」
咄嗟にたじろいだ身体を引き寄せ、双方の突起を交互に舐る。
快感を与えているであろうことは、性器を包み込む筋肉の乱れで察知できた。
項垂れていた彼の頭が小さく横に触れ、俺の頭を掠める。
「嫌か?」
顔を上げておもむろに口づけながら、今度は指で摘んでみた。
「い・・・っ」
「強請って、いいぞ」
唾液に塗れた二つの乳首を、親指と人差し指で挟み、滑らせる。
「んんっ」
眉間に皺を寄せながらも、それは決して嫌がる素振りではない。
「・・・もっと」
本能を剥き出しにし、いやらしく腰を振りながら、あいつはうわ言のように呟く。
「もっと?」
「もっと・・・つよ、く・・・」
ご希望通り、指に力を入れて摘み上げ、軽く捻り潰す。
「ひっ・・・あ」
「どうだ?」
「きもち、いー・・・です」

背後の壁に付かれていた手を取り、自身の乳首に促す。
一瞬の躊躇の後、あいつは自らで小さな性感帯を弄り始めた。
恥辱の表情を受け止め、卑しい笑みを返すと、彼は小さく唇を震わせる。
「しゃぶって」
更に、そう言って右手の人差し指を口元に添えると、美味しそうに舐り始めた。

興奮を隠しきれないのは、男の性器も同様だった。
口淫を経て、俺のモノを受け入れる時点ではある程度萎れていたような気がしたが
穴を穿たれ、小さな突起を弄られる内に、再度勢いをつけたらしい。
左手で腰を押さえ、再び腰を動かしながら、右手の指をそこへ差し向ける。
「ん、あっ」
ヌルついた感触は唾液の物だけではない。
「まっ・・・て」
亀頭を撫で上げ、裏筋を親指の腹で弾く様に刺激すると、あっという間に掌が汁に汚された。
「マジ、ヤバ、い」
男の懇願には耳を貸さず、そのまま竿を扱き始める。
より一層締め付けは強くなり、俺自身のモノも限界に達する気配が見えてきた。
「イって良いぞ」
「さいとー、さん、と」
「俺も、そろそろ・・・」
「先に・・・このまま・・・」
首に巻きついた腕に引かれ、口づけを繰り返す。
激しくぶつかる互いの身体が発する音と、ベッドが軋む甲高い音が徐々に遠くなる。
「・・・出して」
そんな中、やけに鮮明に聞こえた声が、快楽の終点へと誘う。
「い・・・っく」
瞬間、放出された精液が穴の中に満たされる。
「・・・っあ」
そして、追いかけるように、手の中にある性器から若い精液が飛び出していった。

□ 01_猶予 □   
■ 1 ■   ■ 2 ■   ■ 3 ■   ■ 4 ■   ■ 5 ■   
□ 100_結論★ □
■ 1 ■   ■ 2 ■   ■ 3 ■   ■ 4 ■   ■ 5 ■   ■ 6 ■   ■ 7 ■
■ 8 ■   ■ 9 ■   ■ 10 ■   ■ 11 ■   ■ 12 ■   ■ 13 ■   ■ 14 ■
>>> 小説一覧 <<<

コメント

非公開コメント

Information

まべちがわ

Author:まべちがわ
妄想力を高める為、日々精進。
閲覧して頂いた全ての皆様に、感謝を。

2011-3-12
東日本大震災の被害に遭われた方に
心よりお見舞いを申し上げます。
故郷の復興の為に、僅かばかりにでも
尽力出来ればと思っております。

*** Link Free ***



>> 避難所@livedoor
Novels List
※★が付く小説はR18となります。

>>更新履歴・小説一覧<<

New Entries
Ranking / Link
FC2 Blog Ranking

にほんブログ村[BL・GL・TL]

駄文同盟

Open Sesame![R18]

B-LOVERs★LINK

SindBad Bookmarks[R18]

GAY ART NAVIGATION[R18]

[Special Thanks]

使える写真ギャラリーSothei

仙臺写眞館

Comments
Search
QR Code
QR