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玩弄★(6/9)

「やっぱ、自分で抜け」
中途半端な昂ぶりを抱えた彼の身体を、部屋のベッドの上に追いやる。
皺になったワイシャツの裾を掴みながら、彼は壁を背に俺を見ていた。
何かを乞うような視線を感じつつ、俺は向かいの机に寄りかかり、スマートフォンを手にする。
「ちゃんと、見ててやるからさ」
画面いっぱいに映り込む後輩の身体は、屈辱的な行為を受けた後にも拘らず興奮はそのままで
やがて、躊躇いながらシャツのボタンを外していく様が、静かに流れ始めた。

黙々と自らを慰める小さな身体を、指先で擦り、叩く。
この機械を買ったのは、何回か前の週末、彼と自宅に向かう途中の量販店だった。
オレも同じやつにしようかな、と新しい玩具を弄りながら笑っていた姿を思い出す。
それなのに、今は、手元の端末に猥褻なデータが蓄積されつつある。
悔しさとは裏腹に、この身体を好きに出来るという浅ましい期待が背筋を寒くする。
心なんか、いらない。
負け惜しみだと分かっていても、そう唱えることで、彼への執着心を自分に植え付けた。

「じれってぇな」
息遣いが荒くなり、身体が前後に揺れ始める頃。
ベッドの上の彼に近づいて前髪を掴み、上向かせた。
「手伝ってやるよ」
震える唇から抜ける呼吸が一瞬止まり、何かを待っているかのように薄く閉じる。
歪んだ眼に引き寄せられそうになる欲求を抑え込む。
「・・・それは、奴に、とっとけ」


ネクタイで後ろ手に縛った彼の腕が、背後に胡坐をかいた俺の腹に当たる。
身体を寄りかからせるように引き寄せると、肩口に頭が沈んだ。
胸元まで開けられたワイシャツの中に手を挿し入れる。
鼓動に揺らぐ身体の感触がダイレクトに伝わってきて、衝動が目を覚ます。
薄手のTシャツの中に浮かぶ突起を指で軽く弾くと、彼の鼻息が耳を掠めた。
「感じんの?」
眉間に浅く皺を寄せながら、彼は頷く。
「ふ~ん・・・」
二本の指で摘み上げ、引っ張る。
「いっ・・・て」
堪え切れない声を追いかける甘い吐息。
下腹部で存在を主張するモノに、うっすらと筋が立つ。

改めてシャツの裾の方から両手を入れ、胸元へ擦り上げていく。
指先に当たる乳首は、確かに硬くなっているのかも知れない。
数回指を揺らして刺激を与えた後、やや強めに捻る。
「・・・い、たい」
彼はそう呟きながら、小さく身体を捩った。
けれど、紅潮した顔と吐息と、その身体は、それが本音であることを示していない。
指に力を籠める。
「白々しいんだよ」
「っあ」
短い悲鳴が、彼の喉元を大きく揺らす。
こめかみに浮いた血管に舌を這わせながら、得も言われぬ高揚感を舐め取った。
「お前の身体、遊び甲斐があるな・・・玩具みてぇ」

絶頂寸前のモノを扱きながら、膨れ上がった二つの玉に手を伸ばす。
「う・・・っは」
「パンパンだな」
「も・・・む、り」
「何が?」
「イ、く」
身体の強張りと途切れ途切れの掠れた声を、全身で感じる。
もう少し、遊んでいたかった。
足を大きく開かせ、腰を浮かせるように抱き上げる。
尻の方へ移動する手の気配に、彼の動揺は大きかった。
「なっ・・・」
「どうした?」
「そ、こは・・・」
我慢汁に濡れた指先が、穴を捉える。
脈動する入口が嗜虐心を煽る。
「突っ込んで欲しいんじゃ、ねぇのか?」
「きた、ない・・・から」
この期に及んでの冷静な抗いに、思わず失笑した。
「じゃ、次からは、てめぇで綺麗にして来い。良いな」


肩に圧し掛かる後輩の頭が、焦燥感に耐え切れずに大きく揺れる。
先端から浸み出る汁を塗り込むように指で弄り、そのまま彼の口元に持っていくと
熱い舌が指に絡みついてくる。
「はぁ・・・」
「だらしねぇ顔だな」
口元から垂れる唾液を掬い取り、柔らかく乳首を愛撫するだけで、身体が大きく跳ねた。
「うっ、あ」
「感じ過ぎだろ。ここでイっちまうんじゃねぇの?」
刺激を求めるかのように、彼の上半身が俄かに反っていく。
「こうか?」
ぬるつく乳首を引っ張り上げ、離した。
「ああ・・・っ」
「もっとして欲しきゃ、ちゃんと口で言え」
「ち、くび・・・もっと・・・いじ、めて」
吐き出された朦朧とした声に応える様、指を折り曲げ、捻り潰す。
「ひ、っ」
引きつった鋭い悲鳴は、明らかに痛みを訴える。
それなのに、彼のモノから出て来る透明な液体に、白い物が混ざり始めた。

指だけで押し広げられていく彼の本性を見ながら、異様な興奮が脳を支配する。
痛みに蝕まれる身体が細かな痙攣を繰り返す。
「ドMらしく、ここで、イっとくか?」
心なしか腫れた乳首を擦りながら囁いた時、彼の本能のスイッチが入ったのか。
「・・・っは」
一瞬強張った身体は、吹き出された精液と共に弛緩していった。

□ 68_玩弄★ □
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□ 74_挑発★ □
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まべちがわ

Author:まべちがわ
妄想力を高める為、日々精進。
閲覧して頂いた全ての皆様に、感謝を。

2011-3-12
東日本大震災の被害に遭われた方に
心よりお見舞いを申し上げます。
故郷の復興の為に、僅かばかりにでも
尽力出来ればと思っております。

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