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確信★(1/7)

薄暗い室内に蠢く影と、纏わりつく様な熱気。
ライターの火が一瞬周りを明るく照らし、小さな火が灯る。
照らされた彼の顔は、既に虚ろな表情を浮かべていた。
「もっと、嬉しそうな顔したらどうだ?」
そんな声に、目を細め、顔を歪める。
ボールギャグの隙間から漏れるヒューヒューと言う音が、徐々に大きくなっていく。
手にした蝋燭を僅かに傾けると、男の胸板に小さな赤い染みが出来た。
身を捩るように反応するその身体を見ながら、昂揚感が加速する。

拘束椅子に身を委ねる男の上半身は、徐々に赤く染め上げられていく。
全身から噴出している汗が、数少ない照明の光で輝いていた。
へその辺りに雫を落としてやると、喉の奥から搾り出すような呻き声が聞こえる。
「ここが良いのか?」
窪みを埋めるように、執拗にその部分を責める。
スキンヘッドの頭を緩やかに振りながら、彼は刺激に耐えているようだった。

大股開きで固定された二本の足の付け根には、萎れたモノがぶら下がっている。
玉とモノの付け根に固く巻き付いた赤い紐が、身体の震えに呼応するように揺れていた。
剃毛された股間に、蝋を垂らして行く。
跳ねた身体が拘束具に制止され、引き換えに大きな金属音を立てる。
怯むような視線は、加虐を求める合図。
段々と張りを増してくる部分を囲むように、赤く筋を付けていく。
「ほら、もっと突き出せよ」
恐怖の中に期待を覗かせる目で俺を捉えながら、彼は幾ばくかの力で腰を浮かす。
差し出されたモノに手をかけ、裏筋に熱い刺激を与えると、抑圧された悲鳴が部屋に響いた。


固まった蝋の感触を確かめるよう、股間にローションを塗り広げていく。
尻の方へ滴り落ちていく液体を掬い、割れ目に塗りこむ。
小刻みに動く穴に指を当てると、まるで食いつくように指先を飲み込まんとする。
しばらく解すように指を動かし、中指を根元まで一気に差し込む。
仰け反るように背中を浮かせる抵抗を見せながら、けれど、指に吸い付き離れようとはしない。
「これじゃ物足りないだろ」
指を伝って狭い隙間から入り込んだ粘液が、淫らな音を立てた。
膨らんだ睾丸に赤い紐が食い込んでいく。
既に暴発しそうな身体。
目を閉じ、眉間に深い皺を刻む彼の顔を見て、更なる欲望が湧きあがる。

口枷を外すと、唾液と共に激しい息が吐き出された。
大きく震える唇と、俺を見上げる弱弱しい、けれど乱れた眼差しが彼の激情を物語る。
顔の前に玩具を差し出すと、一つ息を吐き、ゆっくりと舌を這わせていく。
息を飲む度に揺れる喉仏を指で弄ってやると、咳き込むように喘ぎながらも物体を舐る。
「待ちきれなさそうだな」
その問の答が、潤む瞳に映り込む。
唾液に濡れた物で、首筋から身体をなぞる様に下ろしていく。
粘液を纏わせるように尻の割れ目を何回か擦った後、静かに玩具を穴に沈めた。
「う・・・っあ」
押し込むほどに、彼の口から声が漏れた。
きつかった感触が、出し入れする毎にスムーズになる。
蝋で汚された腹筋がその陰影を表していく。
痛々しく腫れ上がった部分を乱暴に掴むと、乾いた悲鳴が上がる。
「もうパンパンだな。イきたくて、堪らないのか?」
「あっ、あ、は・・・い」
歯を食いしばり、首に浮き上がる筋が、その焦燥感を表していた。
「本当か?もっと、気持ち良くなりたいんだろ?」
穴に差し込まれた玩具のスイッチを入れると、全身が跳ねる。
残酷に拘束されたモノが、俄かに卑猥な昂りを見せた。


根元まで刺さった物体をロープで固定したまま、快楽に溺れる彼の前に自分のモノを突きつける。
頭をもたげ始めている先端を味わうように舐め、そのまま口に含む。
片方の乳首にだけ付けたチェーンクリップを引っ張り上げると、喉が勢い良く締まる。
「んっ・・・う」
苦しげな声に、身体を突き抜ける快感が増幅されるようだった。
虐げる手を休める事無く、彼の顔に腰を打ちつける。
「ほら、もっと、締めろよ」
モノの付け根に、口から漏れる生温い液体が絡みつく。
汗で湿る彼の頭を掴み、腰の動きを激しくしていく。
彼の呻き声が脳に染み渡る頃、俺はその口の中に精液を流し込んだ。

喉が液体を押し込み、再び開いた口から、残った白濁液が垂れていく。
その顔に目をやりながら、波打つ腰周りに手を伸ばす。
モノを握り、親指で下から擦り上げた。
声にならない声を上げながら、彼は狂ったように首を振る。
「どうした?このまま、イくか?」
「だ、させ、て・・・くだ、さい」
悶える姿を愉しみ、放出することを抑制していた紐を解く。
ほんの数回扱いただけで、張り詰めていた玉が一気に弛緩し、精液が流れ出た。


拘束を解き、未だ呆然とする彼の額にそっと口付ける。
生気が戻って来つつある目が、俺を見た。
吸い込まれるように、再び唇を瞼につける。
満足そうに微笑む姿に、愛しさが募る。
「・・・誰にも、渡さない」

□ 42_確信★ □
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まべちがわ

Author:まべちがわ
妄想力を高める為、日々精進。
閲覧して頂いた全ての皆様に、感謝を。

2011-3-12
東日本大震災の被害に遭われた方に
心よりお見舞いを申し上げます。
故郷の復興の為に、僅かばかりにでも
尽力出来ればと思っております。

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