Blog TOP


夢路★(5/6)

街灯のポールから発せられる甲高い金属音が響く。
弄ばれ続ける身体がふらつく度に、自分に自由が無いことを思い知らされる。
手や舌が、身体のあらゆるところを撫でていく。
注目を集めているであろう部分は、俄かに頭をもたげ、疼いていた。

背中に回された手が、徐々に下へ降り、腰周りを撫で始める。
歪んだ笑みを浮かべた男の顔が近づいて来た。
「そろそろ、ケツの中にも欲しくなって来たんじゃねぇのか?」
グロテスクな物体で頬を叩きながら、男は言葉を続ける。
「彼氏のもんだと思って、しっかりしゃぶれよ」
口先に突きつけられた派手なピンクの玩具。
その大きさにうろたえながら、口に含む。

圧倒的な量感に、苦しさが込み上げた。
喉の奥から呻き声が鳴るほど、男は物を奥へと押し込んでくる。
顎の痛みで視界が潤んで行くのに、この後の展開を想像するだに身体は昂る。
「美味しそうに舐めるとこ、皆に見せてやんな」
口の中が張り型から解放されると、根元からゆっくり舌を這わせ、無機質な感触を味わう。
唾液に塗れた物体は、街灯の些細な光に照らされて、やたらと眩しく見えた。

腰の辺りに冷たい感触が纏う。
垂らされた粘液は、緩やかに尻から足の付け根へと流れて行く。
背後に立っている男の手が、尻の割れ目をなぞり、肛門の辺りを解す様に弄る。
ピチャピチャと言う卑猥な水音が、背筋を強張らせた。
僅かに入り込んだ指の先が、前後に振れる。
「入れて欲しい?」
その言葉を合図にしたように、目の前の物体が離れていく。
「入れて欲しかったら、ちゃんと言ってみろよ」
照りを帯びた物は、ローションをかけられ、更に輝きを増す。
少し離れた所にある暗がりのベンチに、俺を貶めた男が座っている。
許しを求める必要なんて無いはずなのに、俺の言葉は、彼に向かっていた。
「入れて・・・下さい」


脚に絡み付いていた衣服が取り払われ、街灯の下にしゃがみ込むような体勢を取る。
地面に立てるように支えられたバイブレーターを、ゆっくりと飲み込んでいく。
窮屈な感覚が、息苦しさを呼ぶ。
その光景は、周りの見物人たちの興奮も呼び覚ましたようで
中には既に自らのモノを弄っている男もいた。
見られることから、見せつけることへと意識が変わっていたのかも知れない。
男たちの表情を眺めながら、少し大げさに身体を捩り、玩具を沈める。

「根元まで入ってるぞ?」
そんな男の声が聞こえると同時に、足を取られ、尻餅をついた。
持ち上げられた足が後ろから大きく開かされ、折れた膝の部分にロープがかかる。
「もっと、恥ずかしい格好、見て貰おうよ」
「・・・なっ」
「見られるの、好きなんでしょ?」
ロープが街灯のポールを周り、もう片方の膝に巻きつく。
鉄柱に背中を預ける不安定な体勢を、手錠で繋がれた手で支える。
宙に浮いた足の向こうに、卑しい笑みを湛えた目が無数にあった。
ひしゃげた身体の先には、先端から汁が染み出たモノと、深々と刺さった玩具。
誰かの手が伸びて来て、バイブを出し入れし始める。
快感が、電流となって身体を駆けた。
「は・・・あっ」
吐き出す息に、自然と声が混ざる。
「皆、君のこと、頭ん中でぐちゃぐちゃに犯してるよ?」
視姦される快感。
玩具の動きがスムーズになると共に、欲求は高まっていく。
「トロトロになるのが早いんじゃねぇのか?」
乱暴な動きがもたらす痛みと悦び。
自制する意識が飛ばされる。

玩具のスイッチが入り、腰が跳ねた。
骨に響くような振動と、腸壁を擦るようなうねり。
共振する様に、モノが痙攣する。
「チンポもたまんねぇみたいだな」
「もう、ビンビンになってるぞ?」
男たちの笑い声が、膨れる焦燥感を加速させる。
「おら、もっと啼けよ」
掻き混ぜられるように玩具を動かされ、最後のタガも外された。
「あっ・・・んああっ」
「いい声だね。皆に聞かせてあげなよ」
すぐ側から伸びてきた手がモノを静かに扱く。
幾つもの性感帯を一度に責められて、意識が一瞬散漫になるものの
間を置かず、身体の方々を巡る快感に心が溶かされていく。
喘ぐほどに気持ち良さが増幅するようで、声の大きさは如実に大きくなっていった。

□ 38_夢路★ □
■ 1 ■   ■ 2 ■   ■ 3 ■   ■ 4 ■   ■ 5 ■   ■ 6 ■
□ 60_慙愧★ □ ※異性間及び同性間凌辱・露出表現を含みます。苦手な方はご注意下さい。
■ 1 ■   ■ 2 ■   ■ 3 ■   ■ 4 ■   ■ 5 ■   ■ 6 ■
>>> 小説一覧 <<<

コメント

非公開コメント

Information

まべちがわ

Author:まべちがわ
妄想力を高める為、日々精進。
閲覧して頂いた全ての皆様に、感謝を。

2011-3-12
東日本大震災の被害に遭われた方に
心よりお見舞いを申し上げます。
故郷の復興の為に、僅かばかりにでも
尽力出来ればと思っております。

*** Link Free ***



>> 避難所@livedoor
Novels List
※★が付く小説はR18となります。

>>更新履歴・小説一覧<<

New Entries
Ranking / Link
FC2 Blog Ranking

にほんブログ村[BL・GL・TL]

駄文同盟

Open Sesame![R18]

B-LOVERs★LINK

SindBad Bookmarks[R18]

GAY ART NAVIGATION[R18]

[Special Thanks]

使える写真ギャラリーSothei

仙臺写眞館

Comments
Search
QR Code
QR