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自由★(7/9)

カーセックスの経験が無い訳じゃ無い。
いつも思うが、どうにも体勢が悪くて、なかなか思い通りには出来ない。
相手が女の場合はまだ納まりも悪くないが、男を相手にしてとなると、状況は更に悪化する。
いろいろな場所に身体がぶつかり、もどかしさが募る。
けれど、それがまた、違った興奮を呼ぶ。

胸元を唇を愛撫しながら、身体の後側に手を入れ、背筋に沿って腰の方まで滑らせた。
部下の身体は僅かに反り気味になり、上半身の密着感が増す。
間近に迫った乳首を舌で転がしてやると、明らかな反応を見せる。
指と舌で弄る内に、吐息に混じる小さな声が聞こえるようになり
彼の手が、俺の肩を掴む。
俺も、彼も、気分が徐々に上がっていくのを感じていた。

人差し指で三谷の口元を触る。
「舐めて」
そう言って見上げると、彼は指を咥える。
爪の先から間接を辿って根元まで、温かく濡れた感覚が包む。
快楽に溺れるような息使いと小さな水音が聞こえた。
その指で、肋骨が幾分浮いている脇腹をなぞって行く。
妙な感覚が、彼の中でどう変換されているのかは分からなかったけれど
胸からみぞおちへと下がって行く舌の感触と共に、昂りを呼んでいるのは確かだった。


作業ズボンのベルトを外す音が車内に響くと、三谷の身体が強張るのが分かる。
後ろに回した手をズボンの中へ入れ、尾てい骨辺りを撫でると、腰が自然と浮き上がった。
布越しに感じる部下のモノは、明らかに硬くなっている。
根元から撫でると、部下は切なく、薄い声を上げた。
ねだるような目に吸い込まれるよう、キスをする。
半分ほど開いたその目は、あの夜、垣間見た表情。
欲望に憑かれた部下の顔だった。

差し出された舌に吸い付く。
喉の奥からするくぐもった声が、俺の耳の奥まで浸透してくる。
荒い息遣いを間近で感じ、気持ちが昂った。
焦らすようにモノを弄る手を緩めると、寂しげに眉をひそめ、自らの手を俺の手に添えてくる。
顔を少し離し、その反応を確かめるように、目を見つめる。
口を閉じて焦燥感に悶える部下を、ちょっと邪険にしてやりたくなった。

「どうした?」
耳元で、そう囁いた。
俺の手に添えられた手の指が、もがく様に小さく動く。
先端を摘んでやると、ビクンと身体を震わせる。
「我慢できないのか?」
触れているだけで、徐々に硬さが増していくのを感じた。
観念したかのように、部下は呟く。
「止めないで・・・下さい」

トランクスの中に手を入れ、直接モノに触れる。
先端から染み出した液体が、独特な感覚を与えて来た。
全体に擦り付けるよう扱くと、三谷は声にならない声を出す。
手の動きに合わせて、粘りのある音が聞こえる。
「もう、こんなにしてるのか」
顔を歪めて目を伏せる部下は、肩を震わせ、大きく息を吐いた。

彼の手を下着の中に引き入れ、モノに添わせる。
「どうすると良いのか、見せてくれよ」
その手の上に、自分の手を被せ、動きを促した。
しばらくは戸惑いの挙動を見せていたが、やがて自ら快感を求める行為を始める。
動きの邪魔になっている物を捲り、手に包まれたモノを外に引き摺り出した。
仄かな光の中で、部下の自慰行為を目の当たりにする。
辱めに耐え切れない目が、俺を見つめていた。

手の動きは、段々と激しくなっていく。
うっすらと汗をかいた上半身をまさぐりながら、小さく開いた唇にキスをする。
舌を絡ませながら、硬くなった乳首を指で摘んでやると、堪らない喘ぎを発する。
「感じるのか?」
更に、指で軽く捻りあげる。
「は・・・い」
俺の肩を掴んでいた手を、彼の胸へ促す。
すぐにその意を汲んだのか、部下は自らの乳首を玩ぶように撫で始める。
「んっ・・・」
波に押されるよう声を絞り出す様子に、激しく昂揚した。

身体の震えが大きくなり、絶頂が近いことを悟る。
ふと部下の手の動きが止まり、腹の辺りを触っていた俺の手を捕らえた。
「イかせて・・・下さい」
紅潮した顔に、愛おしさが溢れた。
今にも破裂しそうな、熱を帯びたモノに手を伸ばす。
先端を指で擦ると、大きく身体が跳ねる。
「城野、さん・・・」
「ん?」
「す、き・・・です」
そんな顔で、そんな声で、そんなこと言われたら。
俺に選択肢を与えないつもりなのか、そう思いながら、扱く手に力を込めた。

「も、う・・・」
短く呻きながら、三谷は絶頂を迎える。
精液の感触が、手を纏って行った。
肩で息をしながらシートに身を任せる部下に、軽くキスをする。
満足げに潤んだ目を、しばらく見つめていた。

□ 20_自由★ □  
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コメント

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Re:

少なくとも三谷の車は軽自動車じゃないね、大の男が2人も寝るんだもの~。ワゴンかな?興味を引かれます(笑)。

やっぱり、城野も夢中ですね!いくら暫くご無沙汰だったとしても、いきなりこんな事にならないから、三谷に惚れてしまったんですね。
独身の三谷は一人暮らしじゃないんでしょうか?
一人暮らしなら彼の部屋に行ったらいいのに…。
それとも、帰宅するのも待てない程の衝動が来たのか!?
こんな激烈な衝動は女には無いです、ちゃんと家に帰る迄余裕綽々~(笑)。
男と女じゃあ、感情に温度差があると思います。
そして、三谷はナンデこんなに従順なの!?城野を煽っているわけでもないのに、結果的に城野を吸い寄せてます。
本当に面白くて、続きが気になります!

自宅の前段。

車は一応、ミニバン想定です。
軽自動車でも身体は痛くなりますが、窮屈さが半端じゃない分、悪くないかも知れません。

車の中での行為は、衝動の末の行動という認識が一般的ですが
個人的には、自宅に行くほどの仲でもない二人が
ズルズルとなだれ込んでいくイメージがありますね。
相当場所を選ぶので、おいそれとは出来ませんが。
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まべちがわ

Author:まべちがわ
妄想力を高める為、日々精進。
閲覧して頂いた全ての皆様に、感謝を。

2011-3-12
東日本大震災の被害に遭われた方に
心よりお見舞いを申し上げます。
故郷の復興の為に、僅かばかりにでも
尽力出来ればと思っております。

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